メールマガジンバックナンバー Vol.112(川上安生さん4)

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【熊本YMCA】川上安生さんのメッセージ「わたしにとってYMCAとは?」第4回

▼▽▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/04/03 Vol.112━

 熊本YMCA メールマガジン https://www.kumamoto-ymca.or.jp/

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     ★☆ 会員・地域からのリレーメッセージ-第24弾 ☆★

    川上 安生さんのメッセージ 「わたしにとってYMCAとは?」

              5回シリーズ 第4回

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2011年6月からリニューアルしたメールマガジン!
毎月1回、主にボランティアの皆さんが登場し、それぞれの立場からYMCAと
の関わりやその魅力、ご自身の体験談や取り組んでいる活動について紹介して
くださいます。きっと「ほぉ、YMCAってそんな事もしていたの?してるの?」
って新発見があると思います。

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        「わたしにとってYMCAとは?」-第4回

                   野外教育委員長 川上安生(カバさん)

【3】かつて私たちリーダーが目指したものは?

[1]リーダーは当時、何を思い、何を感じ、何に喜びを感じていたか

ところで、私がリーダー当時(1970年前後)、「夏のキャンプ報告書」に寄稿し
た文章の一節を以下、ここに引用・紹介させていただき、私たちリーダーが
当時、何を思い、何を感じ、何に喜びを感じていたかを推察していただけれ
ば・・・と思います。

<<・・・(前略)、私たちキャンプリーダーの喜びや、やり甲斐とは、実は
とても単純で、小さなことの積み重ねではないだろうか。
 例えば、キャンプファイヤー、・・・みんなが楽しく夕食を食べ始めた
とき、一人で汗まみれ、泥まみれになって、蚊に刺されながら、穴を掘って
火床を作り、そして薪を組みながら、キャンプファイヤーの準備をする。
次に入念にマジック点火の仕掛けを作る。
 その時、私の頭に浮かんでくるのは、燃え盛る火を囲んでキャンプファイ
ヤーを楽しむ子どもたちの生き生きとした顔だ・・・

 やがて楽しかったファイヤーが終わり、子どもたちと「おやすみなさい」を
交わす。
 子どもたちをテントに帰したあと、二、三人のリーダーが残り、闇の中で
小さくなったファイヤーの残り火を囲んで見守る。

 遠くには谷川のせせらぎが聞こえ、梢の間の夜空には降るような満天の星
が・・・・。
 一人のリーダーが、「今日の日はさようなら」を静かに歌いだす。みんなも
それにつられて歌う。かがり火がパチパチとはぜ、冷え始めた阿蘇の夜には、
小さな火のぬくもりが心地よい。突然、わけもなく感動がこみあげてくる。
誰も去ろうとしない。

 火を見つめながら、一人のリーダーが「・・・今日のファイヤーは良かっ
たね・・・」とつぶやくと、みんなが「うん、良かったね・・・」と応える。
 みんなの黒く、薄汚れた顔を、小さくなった残り火がかすかに照らしだ
す・・・。
 そういったキャンプでの「ささやかな感動、充実感、連帯感のようなもの
(=共感関係)」の一つ一つを大切にし、そこに喜びを見出し、積み重ねて
いかないことには、私たちの活動の基盤そのものが揺らぎかねない気がする。
私たちリーダーは、大自然の中での野性的で、主体的、創造的な小集団活動
を通じて、人と人とのふれあい、充実感や喜び、感動、そして友情、信頼
などをもっと経験していきたい。・・・以上、キャンプ報告書から>>


[2]私たちの目指したもの、望んだものとは?

 前掲の「キャンプ報告書」にあります通り、当時、私たちリーダーが目指し
ていたものは、「最高のキャンプ」、すなわちそれは、グループワークやチー
ムワークが大切にされる「楽しいキャンプ」、誤解を恐れずに言えば、それは
メンバーとリーダーによる、ある種の「共感共同体」ともいうべきものではな
かったかと思います。スタッフはそれを優しく、ただ見守ってくれていまし
た。キャンプという「場と機会と仲間」を通して、リーダーとメンバーが苦楽
を共にし、そして同じ感動を共有するという経験は貴重なものです。

 というのも、人間の精神的成長にとって、体験や経験は極めて重要なもの
であると思うからです。(※ 教育キャンプとは=綜合教育の場、体験学習の
場とも言われます。)
 ですから、心の底からみんなで大笑いしたり、訳もなく感動し、みんなで
泣いたことなどが、今なお、新鮮に私たちの脳裏に蘇ってくるのです。そし
てそれは、私たちにとっては宝物であり、それを「生涯の宝物」にできた私た
ちは幸せだったと思っています。

 その点、今のキャンプリーダーの方々は何を目指しているのか、どのよう
な宝物をゲットしようとしているのか、同じものを目指しているか、それと
も違うものなのか?一度ゆっくり現役のリーダーの方々と話し合ってみたい
ものです。
                ~2013年1月記 No.4(以下 その5に続く)

―――編集後記―――――――――――――――――――――――――――

 キャンプ報告書からの抜粋!やっぱりキャンプは素晴らしい!1970年前後
の時代の社会環境と、現代の社会環境は大きく変わりましたが、意外と人の
心の奥底にあるものは変わっていないのではないかな?自然は人を素直にし
てくれるような気がします。感動しました!

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