1876年(明治9年)1月30日、熊本洋学校の教師L.L.ジェーンズの教えを受けた生徒が「キリスト教で社会を変革しよう」と、熊本市の花岡山で誓いを立てました。後に彼らは京都の同志社に入学し、熊本のグループという意味で「熊本バンド」と呼ばれるようになりました。
熊本バンドのメンバーのうち、小崎弘道が日本で初めて創設された東京YMCA初代会長に、宮川経輝が大阪YMCA初代会長、原田助が神戸YMCA初代会長にそれぞれ就任、海老名弾正が同志社大の学長・総長になるなど、熊本バンドは近代日本の形成に大きく貢献し、日本におけるキリスト教プロテスタントの源流の一つとなりました。
熊本YMCAは、この熊本バンドの精神を受け継ぎ、地域発展のための活動に取り組んでいます。また、毎年1月30日早朝に、キリスト教界関係者が集い、熊本バンドの志を偲ぶ早天祈祷会を開催しています。