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【熊本豪雨】避難所の現場から 6

熊本YMCAは、7月豪雨で甚大な被害に見舞われた球磨村の村外避難所である旧多良木高校で避難者の生活をサポートしています。(10月30日時点30名)また、事前にPCR検査を行うなど新型コロナウイルス感染対策を十分に講じたうえで、全国のYMCAや協力団体からも支援スタッフが入り、運営にあたっています。

冨澤 航太郎さん
大阪YMCA (派遣期間10/12~26)

球磨村を訪れると、そこには緑が生い茂り、青く透き通った球磨川が流れていました。このすばらしい自然を目の前にして、3か月前に川が氾濫し、山では土石流が起き、多くの人たちが苦しむことになったとは信じることができませんでした。

旧多良木高校避難所の住民さんは笑顔がすてきな方ばかりです。ところが、豪雨の朝、「起きたら目の前がキラキラ光っていて、慌てて隙間から顔を出したんだよ」と聞いて、笑顔の裏側には想像もつかないような傷が隠れていることを知り、胸が痛くなりました。

住民ボランティアと一緒に

それでも住民の皆さんは、避難所生活をより快適にしようと、ゴミの回収や掃除などを率先して行い、協力し合い、体操や映画上映会に参加するなどして、その姿からは今をみんなでよくしていこうという前向きな気持ちを感じることができました。また、私が避難所を去るときには「一緒に頑張ろうね!」と声をかけていただき、自分のほうが元気をもらいました。

いつ、どのような災害が起きるかわかりません。この経験や学びを多くの人に伝え、一人でも多くの人が日頃から災害を身近に考えるきっかけになるよう努めていきます。

 

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