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【熊本豪雨】避難所の現場から 5

熊本YMCAは、7月豪雨で甚大な被害に見舞われた球磨村の村外避難所である旧多良木高校で、83名(10月20日時点)の避難者の生活をサポートしています。また、事前にPCR検査を行うなど新型コロナウイルス感染対策を十分に講じたうえで、全国のYMCAや協力団体からも支援スタッフが入り、運営にあたっています。

遠藤 舞さん
日本YMCA同盟 東山荘 (派遣期間10/12~19)

球磨村を訪れたとき、まだ土砂が埋まったままの家屋や分断された橋が目の前に広がっており被害の大きさに言葉を失いました。1週間という短い時間でしたが、住民の方々との関わりを通して実際に自分の目で見ること、経験することで、今までどこか遠くにあったものがぐっと身近なものとして感じるようになりました。

仮設住宅への入居が決まり、避難所を退所される方が、「お世話になりました。出ていくのはさみしいけど、今日からまたスタートだ」とお話してくださいました。今回の災害でどれほど大変な思いをされたかと思うと胸が締め付けられましたが、不安を抱えながらも前を向いて進んでいこうとされている姿に、こちらが励まされる思いでした。

旧多良木高校避難所では、球磨村役場、ピースボート災害支援センター、賛育会、YMCAそれぞれの得意分野を活かした運営がなされており、住民も配膳や掃除といった役割を率先して担い、互いに協力し、助け合いながら生活している。

私が勤務するYMCA東山荘(静岡県御殿場市)は市の指定避難所となっており、いつ避難所としての役割を担うことになるかわかりません。そのことを意識しておくこと、また市役所や地域の方々と日頃からつながりを築いていくことが、今からできる準備、備えだと感じました。
避難所での日々が、自分に何ができるのかを考えるきっかけになりました。活動を通して得た学びを共に働く仲間と分かち合い、離れていても被災された方々に寄り添い続けたいと思います。

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