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【熊本豪雨】避難所の現場から 4

熊本YMCAは、7月豪雨で甚大な被害に見舞われた球磨村の村外避難所である旧多良木高校で、83名(10月20日時点)の避難者の生活をサポートしています。また、事前にPCR検査を行うなど新型コロナウイルス感染対策を十分に講じたうえで、全国のYMCAや協力団体からも支援スタッフが入り、運営にあたっています。

郷 進太郎さん
東京YMCA (派遣期間9/14~10/13)

9月下旬、避難所内に「キッズチーム」ができました。避難者数約140名(当時)のうち小中高校生は15人程度。大人が大多数を占める中、子どもたちのための居場所づくりが必要だと感じたのです。

はじめは、教室でカードゲームをしたり、段ボールで工作をしたり、室内活動が中心でした。でも、本当は広い場所で思いっきり走ったり、遊んだりしたいんじゃないか…。そう思って、グラウンドや建物の外に出て鬼ごっこやキャッチボールを始めました。限られた環境下で、子どもたちにはのびのびと遊べる場所が必要なことに、もっと早く気づいてあげられたらよかったと思いました。

ある日、小学5年生の女の子がたわいもない会話で「今日は笑いすぎて顔が痛い」と話す様子を見て、うれしくなりました。避難所生活は決して快適とは言えません。子どもたちは知らず知らずのうちにストレスを抱えています。私たち運営スタッフが子どもたちと交流することで、住民の皆さんが笑顔になれる時間が増えたらうれしいです。そして、自分も子どもたちからいろんなことを教わりました。
子どもたちへ「だんだんなぁ~!」(球磨弁で「ありがとう」)

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