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【熊本豪雨】避難所の現場から 8

熊本YMCAは、7月豪雨で甚大な被害に見舞われた球磨村の村外避難所である旧多良木高校で、2カ月半にわたり避難者の生活をサポートしました。事前にPCR検査を行うなど新型コロナウイルス感染対策を十分に講じたうえで、全国のYMCAや協力団体からも支援スタッフが現地入りし、運営を支えました。

金原 健さん
広島YMCA (派遣期間9/4~17)

どのようなことをすればよいのか不安も感じつつ、自分にできることをしっかりやろうと心に決めて旧多良木高校避難所に向かいました。到着後すぐにスタッフミーティングが始まり、避難所での業務が始まりました。

私が担当したのは、住民の方への食事提供や物資運搬、施設内のアルコール消毒など。9月初旬には最大級の台風接近に伴い、台風対策も加わりました。結果的に台風による大きな被害はありませんでしたが、自然の脅威を前に大きな緊張感が漂いました。

避難所に来て1週間が経った頃、筋力維持やストレス解消を目的に健康体操や体を使ったレクリエーションを始め、参加した住民の方々に笑顔になってもらえました。私の帰任後もこの体操教室は別のスタッフへと引き継がれ、継続されたそうです。

ある住民の方が毎日あいさつ代わりに、私のリーダーネーム(愛称)である「ゲッツ」と呼びかけてくださって、大いに励まされました。避難所で過ごした2週間は忘れることのできない経験です。

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