保育技術の授業において、本年度継続して取り組んできました模擬保育も最後となりました。
「こうもり と が」
エプロンシアター「おおきなかぶ」
子ども(役を演じたクラスメイト)の思いがけない反応や行動に対応できず、指導案通りに保育が流れず、悔しい思いをした人もいました。しかし、その経験こそが、就職し来年4月から保育現場で子どもたちとの関わりや保育実践につながっていく貴重な経験となります。
最後に、倉橋惣三の「育ての心」の中の一節を紹介します。
「子どもらが帰った後」
子どもが帰った後、その日の保育が済んで、まずほっとするのはひと時。
大切なのはそれからである。
子どもと一緒にいる間は、自分のしていることを反省したり、考えたりする暇はない。
子どもの中に入り込みきって、心に一寸の隙間も残らない。
ただ一心不乱。
子どもが帰った後で、朝からのいろいろのことが思い返される。
われながら、はっと顔の赤くなることもある。
しまったと急に冷汗の流れ出ることもある。
ああ済まないことをしたと、その子の顔が見えてくることもある。
~一体保育は・・・。一体私は・・・。とまで思い込まれることもしばしばである。
大切なのは此の時である。
此の反省を重ねている人だけが、真の保育者になれる。
翌日は一歩進んだ保育者として、再び子どもの方へ入り込んでいけるから。
専門学校 熊本YMCA学院
〒860-8739 熊本市中央区新町1-3-8
TEL:096-353-6393 FAX:096-324-7877