日韓視覚障がい青少年交流プログラム

障がいと文化の違いを超えた交流
日韓視覚障がい青少年交流

熊本YMCAが姉妹関係にある韓国・大邱(テグ)YMCAと、国連が提唱した1981年の「国際障害者年」に呼応し、両国の盲学校の生徒同士の交流プログラムを開始して30周年。
視覚に障がいのある日韓の青少年たちは、スポーツや文化交流を通して、障がいや文化の違いを超えた国際交流を行ってきました。
※熊本YMCAでは「障がい」の表記を使用していますが、「国際障害者年」は固有名詞として「障害」をそのまま表記しています。
国際障害者年
国連は1975年に採択した「障害者権利宣言」の趣旨に基づき、1981年を「国際障害者年」と定めました。これを機に、「完全参加と平等」をテーマに、障がい者が社会生活や社会の発展に完全に参加すること、障がいのない人々と平等な生活を営むことなど、機会の均等化を目的として、世界各国で積極的な取り組みが行われるようになりました。
日韓視覚障がい青少年交流の始まり
YMCA日韓視覚障がい青少年交流プログラムの開始は「国際障害者年」と同じ1981年。熊本YMCAと熊本ワイズメンズクラブは、この「国際障害者年」に呼応し、視覚に障がいのある青少年に国際体験の機会を提供し、社会に有為な人材となることを願って、日韓盲学校の生徒による親善野球試合を計画しました。
そして、1981年8月に、従来ポニーキャンプ(熊本県立盲学校の生徒を対象にしたキャンプ)で熊本YMCAと関係の深かった熊本県立盲学校の盲人野球チームを韓国・大邱へ派遣し、大邱大学(当時は韓社大学)付属光明学校チームとの試合が行われました。
交流プログラムの継続
日韓盲学校による親善野球試合がきっかけとなり、それ以降、日本と韓国を交互に訪問し、スポーツ、音楽、キャンプなどを通した交流が継続されてきました。盲人野球のほか盲人バレーボール、盲人柔道や琴・金管合奏など、これまでに行われてきた交流の内容は様々です。

このページの上へ