キャンプ・野外活動

益城町・御船町小学生招待『あおぞらキャンプ』報告

熊本地震で被害の大きかった益城町と御船町の子どもたちを招待して『あおぞらキャンプ』を行いました。このキャンプの目的は、26年前に被災した雲仙を訪れ当時の状況と復興について学ぶことと、キャンプを通して震災で傷ついた子どもたちの心のケアを行うことでした。

実は熊本YMCAでは、26年前に雲仙普賢岳の火砕流で被災した子どもたちを熊本阿蘇に招待してのキャンプを行いました。当時の参加者(現在大人)の方々が、熊本の子たちに当時の子どもの目から見た様子やそこからどう自分たちが生きてきて復興していったかをお話いただき、そして「大丈夫。熊本も絶対復興するから。」という強いメッセージをいただきました。子どもたちの、真剣に聞き何か自分たちが立ち上がるんだという気持ちが表情に見てとれました。
 
  
         
キャンプ場は、自然豊かな鳥のさえずりと風の音しか聞こえないような静かな場所で、気持ちもゆっくりと過ごせる場所です。自然の中で思いっきり活動できました。
子どもたちの中には、仮設住宅で遊ぶ場所がない、子どもながらいつも隣近所に気をつかいながら過ごす生活を送っている子もいます。このキャンプでは、気持ちも身体も開放し、大きな笑顔や歓声であふれていました。




3日目には、26年前に被災した大野木場小学校の現小学生21名が、熊本の子たちに元気を送りたいと1時間かけて会いに来てくれました。
この子たちは両親が当時被災した経験をしています。避難所生活や全国からの支援、復興の歴史、町を支えていく気持ちは子どもたちに受け継がれているようです。
その子どもたちと最初は照れながらも交流、次第に打ち解け、これからのお互いの復興について熱く語り合い、自分の夢や自分たちの将来の町、復興に向けてのメッセージを大きな旗に書きました。







キャンプの活動は、グループワークの中で、班長中心にお互いの役割やできることとできないことをそれぞれが助け合い、この3泊4日で成長させ合います。信頼と思いやり、それがグループみんなの力となります。
もちろん意見の違いや時には衝突も経験し、人と人との関わりを学びます。全員が地震を乗り越えた仲間として、そしてキャンプで深まった友情をこれからもずっと思い続けてくれることでしょう。





キャンプ中も地震のときの怖かった思いや、今の生活の大変さを話す子もいました。普賢岳で被災した方との共有、今復興中の子どもたち同士の共有など、経験してきた者同士だからこその絆と癒しの効果があったかもしれません。また自然の中、信頼できる仲間の中での生活や外で思いっきり遊べる環境は子どもたちにとってとても心地よい時間を過ごせたのではないでしょうか。今回は、こころの専門家も帯同し、子どもたちの不安や変化を見守りました。またスタッフはカウンセラー役としてとにかく子どもたちの声に耳を傾けました。

はじめ、「自分の将来の夢は?」と聞かれて、「ない。」と言っていた子が、キャンプ終わりに近づくにつれ、「まだ決まっていないけど・・・、何か人の役に立つことをしたいな。」と言いに来てくれました。
ある子は、「薬剤師になりたい。」  「どうして?」 と聞くと、
「ぼくが避難所にいるときとてもお世話になったから、ぼくも薬剤師になりたい。」と言ってくれる子もいました。
このキャンプに来てくれた子たちが、熊本の未来を創ります。
YMCAでは今後も子どもたちのケアに力を入れて行きます。





今回のあおぞらキャンプは、多くの方々の募金やワイズメンズクラブからの補助をいただき開催できました。本当にありがとうございます。子どもたちも多くの支援をいただいいていることに気づいています。そしてその子たちが大人になりまた支援をつなぐ。
http://www.kumamoto-ymca.or.jp/bousai/16154.html
熊本の復興はまだこれから。子どもたちの笑顔を取り戻すYMCAの活動に今後ともご協力お願いします。

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