アジア・太平洋地域には、27カ国のYMCAが加盟しています。日本や韓国、台湾、オーストラリアなど先進国といわれているYMCAと東ティモールやパキスタンなど紛争の絶えない地域のYMCAなど20カ国総勢300名ほどがマレーシアのペナンに集まってアジア・太平洋YMCA大会(9/6~9/10)が開催されました。情報交換、協力要請、様々な地域の課題の共有などを行いました。熊本YMCAでは、専門学校をはじめ、語学教室や体操教室、保育園や幼稚園などさまざなプログラムを行っていますが、他の国々のYMCAでも、同じような教室を行っているところもありますが、紛争地域では平和教育を、タイやシンガポールでは環境教育、ミヤンマーなど途上国といわれる国では、職業教育としての自転車やテレビの修理、裁縫など仕事に繋がるような教室も行われています。”多文化共生”というこれからの社会で必要とされる考え方ですが、自分のことばかりでなく、他の人々のことを、日本ばかりでなく、世界のことに目を向けることのできる人材が、これからの企業や団体では必要とされています。YMCAにおいても世界に目を向けて活躍できる人材、社会の課題に積極的に動くことの出来る人材の育成が必要だと思っています。若者と共に様々な世代のボランティアが活発に行動できる仕組みづくりが重要であるということが今回の大会でも確認されています。熊本YMCA学院においても、人の痛みのわかる、感性豊かな学生を育成していきたいと考えています。
ユース大会(9/3~9/6)にも参加させていただき、日本からは、学生YMCA(早稲田大学YMCA、京都大学YMCA、九州大学YMCA、熊本大学YMCAなど)、ユースボランティア(東京Y・横浜Y・大阪Yなど)、若いスタッフなど24名が参加し、他の国々のユースとコミュニケーションをとっていました。また、マングローブの植林もさせていただき、”むつごろう”のように全身泥だらけで、ワイズメンズクラブ国際協会から寄贈のあった2000本のマングローブの苗をマレーシアの海岸にみんなで植えることができました。各国のボードメンバー、スタッフの熱い思いに触れる機会を得ました。 (事務局長 神保勝己)