英会話・語学

クリスマスの思い出 part.1 ~イギリス~

今日1129日はアドベント、イエス・キリストの降誕をお祝いするクリスマスを待ち望み、準備に入ります。

YMCA語学スクールから、クリスマスまで数回に分け、英会話講師の皆さんのクリスマスの思い出(幼少や留学時代)をご紹介します。

今回は、日本人講師Mariさんのイギリス在住時代の思い出です。

イギリスのクリスマスの雰囲気は、日本のお正月ととても似ていて、この日は家族が集まってごちそうを食べて過ごす、というはっきりとしたゴールがあります。クリスマスの前もやはり師走と同じで、街にはイルミネーションがきらめき、もちろんウキウキした雰囲気もあるのですが、ごちそうの食材購入やプレゼントの準備に奮闘し、出費もかさみ、慌ただしい空気が充満しています。

そんなある年のクリスマス3日前、みんなが焦って移動している朝の交差点で、私の運転していた車がエンストしました。突然の出来事で頭の中は真っ白。後ろから鳴り響くクラクションをぼう然と聞いていると、つなぎを着たおじさんが窓からダッシュボードをのぞいて「ガス欠だね」と声をかけ、私にハンドル操作を指示して、車を道路脇まで押してくれました。それから彼の軽トラで近所のガソリンスタンドへ行って、ポリ容器にガソリンを入れてもらいました。

ここで第二の問題勃発。私の財布は空っぽでした。彼は「あ、そう」という感じで、小銭でガソリン代を払い、車に戻ってガソリンを入れてくれました。ここまでほぼ言葉が出てこなかった私がようやく「連絡先を教えてください!」と伝えると、おじさんは一言「Merry Christmas!」と言って軽トラで去って行ったのです。

それ以来、私のイメージする天使は、ひげ面で小太り、白いつなぎを着ている、というのは言うまでもありません。

Merry Christmas!

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