特定非営利活動法人CWS Japanの小美野剛さんにより熊本YMCAが行う支援活動の取材が行われました。内容をご紹介します。
2016年4月25日
被災地域の学校は未だに休校が続いていて、16万人近くの子ども達が学校に行けない状況が続いています。新学期が4月から始まりましたが、新学期のスタートとほぼ時を同じくして震災が起こってしまいました。では子ども達は何もやる事がないかというと、現場はちょっと違うようです。
YMCAは益城町の避難所は「1000人の村」になるべきだと考えているそうです。これは避難された方々の自助努力を奨励し、助け合って苦難を乗り越える場所を作るといった考え方です。自分や家族が被災しているにも関わらず、もうすでに50人程の子ども達が「何かしたい」と申し出ているそうです。
この子ども達は「わくわくワーク隊」の一員となり、支援物資の配布、衛生上注意点のポスターを作ったり、誕生日カードを作ったりと活躍しています。
強制的にやらされてる感は全くなく、小学生から大学生まで、募集をしなくても自発的に「何かしたい」と申し出ているそうです。大阪YMCAの箕浦さんは「ここは彼らの町だから、何かしたいと言ってくれる時は是非お願いしたいと思っている」と語ってくれました。
小さな子どもたちも子どもたちなりに頑張ってるんです。子どものプレイルームという部屋があるのですが、朝のオープンを心待ちにドアの外で待ってるそうです。遊び、成長するのが彼らの仕事ですし、それをしっかりこなしています。子どもは、知ってか知らずか分かりませんが、こうやって遊んでいてくれると親御さん達は家の掃除や罹災証明の取得などが出来るのです。
年代に関係なく、自分の出来る事を皆がして、苦難を乗り越えようとしています。こういった自発的な動きをYMCAは見守り寄り添っています。YMCAはこういった「自発心のマネージメント」がとても上手いように思いました。
コミュニティの若者のこういった姿を見る事は、他の大人たちにとっても大変心強く映っているそうです。彼らがやがてこの地域のリーダーとなる子ども達なんですね。
写真及び英語報告作成:小美野剛 CWS JAPAN 事務局長
要約:CWS JAPAN事務局
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