募金活動

YMCAストーリー 2 ~YMCA学院~

Vol.2
YMCA学院 児童福祉教育科卒業生からのメッセージ

 私の家庭は裕福でなかったため、授業料、交通費と3年間掛かるYMCA学院の児童福祉教育科に入学するのは、国の奨学金だけでは金銭的に難しいとあきらめていました。しかし、YMCA独自の奨学金があることを知り、そのような支援があるならばアルバイトと合わせて、夢が叶うのではと入学を決断しました。さらに入学後には、ポニーキャンプにも1年次から参加させて頂きました。自ら積極的に参加したというものではありませんでしたが、盲学校の子どもたちが何でも自分でする姿、プログラムを楽しんでいる姿に触れ、「もっといろいろな楽しい経験をしてほしい」、「一緒に多くの経験をしたい」と思うようになりました。それから毎年ポニーキャンプに参加し、子どもたちが成長していく姿に触れ、一緒に過ごしたり、遊んだりするだけでなく、成長を間近で感じられることに大きな喜びを感じ、もっと子どもたちの成長に携わっていきたいと思うようになっていきました。

 また、クラスの仲間と色々な学院生活をしていく中で、「あの人がこうだから関わりたくない。」という考え方から、自分自身が変わらなければ周りとの関係も変わらないと考えるようになりました。YMCA学院児童福祉教育科では、保育者としての知識や技術を学ぶだけでなく、人としての在り方を学ぶことができたと思っています。保育者として現場で働いている今、子どもたちとの関わりだけでなく、先輩方や保護者の方と関わる際にも、YMCA学院での様々な学びや経験が活かされていると実感しています。自分の夢を実現することが、いかに大変なことかも学んだし、大変だからこそ得られた時の楽しさもたくさん知ることができました。

 多くの方々の募金に支えられたことで、私はYMCA学院に通うことができ、盲学校の生徒と出会うことができました。私の夢自体を支えていただいたのです。改めてYMCA奨学金の存在がなければ、今の自分はなかったかもしれないと振り返りながら強く感じています。YMCA学院で学んだことをこれからも活かしながら、子どもたちと一緒に成長して行きたいと思っています。


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